今回も、かつて機関紙「力行世界」に掲載された、当会の足跡について
「力行会の足跡」その2を紹介します。
先回ご紹介したブラジルサンパウロ州ミランジポリスに建設した「アリアンサ移住地」とは
別に、ブラジルには当会会員が設立した植民地がもう一つ存在します。
サンパウロ州ソロカバナ線のほとんどパラナ州にほど近い町パラグァス・パウリスタ駅近郊に
ある「文化植民地」です。
この植民地についても、前回同様に今から33年前、当時の島貫理事長の命により、
各地の力行会員の実態調査が実施し、
その中の第2回の報告がこの記事となり、ブラジル篇第2回となります。
こちらも既に33年の月日が経過し、現在は牧草地となり、この当時訪れた際には、
会員の方が移住地内に生活されていましたが、現在は、どなたも住んでいないものと思われます。
この移住地の特筆すべき点は、北米会員が当時の北米地域の排日法案から南米へ転住するきっかけとなり、
この移住地に多くの方々が転住され、特に移住地の名前が物語るように、ピアノを移住地に持ち込み、
テニスコートで余暇はテニスを楽しむなど、まさに文化的な活動をされていることが
「銀ぶら移民」の典型移住地といえるかも知れません。
すでに33年経過していますが、このような特徴的な文化植民地が存在したということを感じて
頂ければ幸いです。
(「力行世界・961号 令和2年7月15日号」より抜粋 事務局・田中)